僕のヒーローアカデミア
No.331 アメリカ
今回は引き続きスターアンドストライプVS死柄木。
これまではスターアンドストライプ側を主観とした戦闘によってスターの能力を表していましたが、今回は逆に死柄木側を主観とした戦闘で、スターの能力を考察する形が主の戦闘でした。
前回、スターはとにかく殴る、容赦なく心臓を止めに行くなど、殺意が非常に高い戦闘となっていました。さすがにヒーローとしてそれは行き過ぎなのでは?とも言える行動でしたが、それだけ死柄木を警戒していたということなのですね。
今回の戦闘において高出力レーザーを纏めた結束超高出力レーザー『ケラノウス』を死柄木にぶつけた際にも「これで倒せるならエンデヴァーが倒せなかったはずがない」として、戦闘において一切の慢心がありません。死柄木が世界的にも脅威となっていることが上手く現れていますね。
そんなスターを見ていると、自国のヒーローを自国の抑止力として置いておきたいがために派遣しない各国代表。危機感が足りないんじゃあないかね…?
またスターは言動の節々から日本のヒーローを最大限リスペクトが感じられるのもいいですね。最強格の1人としてほとんど攻勢で死柄木を攻撃しつづけ、これだけやって倒せなかったらどうやって死柄木倒すんだ?くらいまで徹底的に先制で潰そうとしているところがいいです。ここまでやって負けてしまったら、読者もこれは無理ゲーやろ…となるでしょう。
またこれは細かい部分ではありますが、「その敵はオールマイトでも捕らえきれなかった。超えるときだキャシー」というセリフから、アメリカのヒーローも(あるいは、雄英出身のオールマイトを知るスターのみ?)プルスウルトラを意識していることがわかる描写は熱いです。
しかしスターは現状、大気を巨大な自身の形へと固める「フィスト・バンプ トゥ・ジ・アース」を使用。加えて『ケラノウス』も併用しています。彼女の個性『新秩序』で付与できるルールは同時に2つだそうなので、自身への肉体強化は現状解除されているはず。
この状態で攻撃されたら脆いのでは…!?
アンデットアンラック
No.085 一本目
UMAスプリングと風子の勝負が始まり、一本目は独楽の勝負です。
否定者を独楽として選んで、その身体を独楽として勝負を行う。その独楽が壊れてしまったら、元となった否定者自身も死んでしまう、というルールでした。
スプリングはアンディを選んで独楽にしていましたが、自分の味方でもない否定者を強制的に独楽にして戦えるなんて強すぎませんか?
一方、風子が選んだのは『不壊』の一心。ぶっちゃけこれまで活躍の機会がなさすぎて存在を忘れていました。しかも中身は女という衝撃の事実。
タチアナといい、作者はゴツイ機械や鎧に可愛らしい女の子が入っているという展開が好きなんでしょうか。
また、風子は独楽で勝つことよりも、誰も死なせずにスプリングに負けを認めさせようとしているようです。次の勝負もスプリングの人格形成に大きく影響したアーティファクトを使用するのでしょうか。
独楽を探すのでも血の涙を流していたのに、これをあと二度も行ったら、風子の脳への負担がえげつないことになるのでは…。
PPPPPP
第7話 喝采
今回はオーディションに併せて、音楽に対して心が折れてしまった六九の心を救おうとする話でした。だとしてもこのセリフはとんでもないパワーワードですね。
ラッキーが母ちゃんになるって何…?
六九くんの顔から血の気が引くのも当然です。
そして始まるオーディション。実際にラッキーが音を奏でると、六九やオーディションの中心となる作曲家、新座ワオには、『自身が壇上に立ち、喝采を受ける』という幻覚のようなものを見ます(焼きたてジャぱんでいう「リアクション」みたいな名称があるといいのですが)。
これまで凡才というか、どちからというと出来損ない枠で「これから這い上がっていくんだ!」という雰囲気を出していたラッキーですが、いきなり化けましたね。さすがに化けるのは少し早くないですか?
六九から「俺は喝采が浴びたい」と言われ、「母ちゃんになれるかも」で本当に喝采を浴びせる演奏ができてしまったラッキー。フルスさんのときは特定個人に向けた演奏で成功していましたが、今回はオーディションのためではなく、六九のために弾いて成功したということでしょうか。
フルスさんのときは母の温もりといったテーマがあり、母から温もりを与えられてきたラッキーが再現できたことには納得です。ですが、今回は万人に喝采された経験がないラッキーが、万人に喝采される幻覚を見せることに成功していました。
これは確かにバケモンだ!
音上の兄弟姉妹はこの幻覚を万人に見せられるだけの力があるため業界で「ヤバイ」と言われているわけですが、自身が経験したことのないものを意図して他人に見せられるラッキーもかなりの規格外。コンセプト的に「凡才が天才を超える過程を描く」漫画であったと思っていただけに、7話にしてラッキーが才能マンならぬバケモノマンになってしまうのは少々驚きました。
果たしてラッキーはこのまま才能マンとして実力を付けていくのか、それとも凡才としての努力を続けていくのか…。
個人的には後者の方向で進んでいってほしいところです。
夜桜さんちの大作戦
作戦104.四怨のパソコン教室
今回は二刃姉さんと四怨を中心としたギャグ回。思えばそれぞれ単独のギャグ回はあったような気がするのですが、この二人が絡む回っていうのはあまりなかったような気がします。
典型的な武闘派である二刃だと、全く逆の引きこもり型である四怨とは絡ませにくかったのかもしれません。それが今回、実は二刃は機械音痴だったとして、四怨と深く絡むことに成功させていますね。
それにしても、「しだれ組手 家事の極み『塵芥』」便利すぎません?
NERU-武芸道行-
第十六般 後輩
今回は圓光寺らの試合の最終戦。これまで作中で何度も「足がヤバイ」と言われてきたネルですが、今回でようやくその本領が発揮されましたね。何かの武道の足技で、指を使って相手の足を折るだったか、踏みつけて折るだったかという技があるのは知っていましたが、怪力使い相手にはたしかに効果的な技なのかもしれません。
この2対2の試合は、開始当初は少々不安な部分もありましたが、終わってみると全体的に綺麗にまとまった話になりましたね。とはいえ、キャラクターの魅力がちょっと弱いかな、というのも感じるところ。これからよりキャラクター毎の特徴や個性をより磨いていけると、一層魅力を深めることができるのではないかと思います。
また話の最後にネルの母が登場しました。
息子が母を「ちゃん」呼びとは、なかなか個性的な家庭ですね。キャラクターデザインを見ると非常に美しいご婦人なのでもしかしたら直接血の繋がりがない母なのかもしれません。それならちゃん付けにも納得がいきますしね。
コメント